日本のカジノは入場制限アリ!その理由と規制内容とは

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2017年の厚生労働省の推計では全国に約320万人のギャンブル依存症がいるとされており、日本初のカジノオープンに当たってはギャンブル依存症対策が重要な問題と位置付けられています。

IR実施法案ではギャンブル依存症対策として入場制限、入場に当たっての条件が設定されていますが、その内容はどのようなものなのでしょうか。

ここでは、日本のカジノの入場制限の具体的な内容についてお伝えしていきます。

カジノ入場制限の具体的な内容

カジノの入場制限について、まず知っておかなければならないのは海外からの観光客と日本人では制限の内容が異なる点です。

元々、カジノのメインとなる客層は海外観光客を想定しているため、日本人と異なる規制が設けられるのは当然でしょう。

海外観光客の場合、パスポートの提示は必要なものの入場回数の制限などはなく、入場料も無料です。

一方、日本人がカジノを利用する場合は入場回数、1回当たりの滞在時間について制限があるうえ、入場料として6000円が徴収されます。

・カジノへの入場にはマイナンバーカードが必要

日本人がカジノに入場する場合、身分証明書としてマイナンバーカードなどの提示が必要です。

本人確認を行う書類の条件として

・本人特定事項である氏名、住所、生年月日、顔写真が記載されていること
・公的機関が発行する書面で、国民が容易に入手できること
・特定の個人について一貫して最新の情報を確認することができること

以上のような条件が挙げられており、これに該当するものがマイナンバーカードということになります。

新型コロナウイルスに関連して「特別定額給付金」の配布が行われた際、マイナンバーカードの普及率の低さが問題として取り上げられることもありましたが、今後はカジノを利用するために取得する人が増えるかもしれません。

2019年7月時点でのマイナンバーカード普及率は約12%、今回の給付金受け取りのために申請を行った人が増えたとしてもまだまだ普及率が低い水準であることは確かです。

カジノへの入場制限にマイナンバーカードを利用することで少しでもマイナンバーカードの普及率を上げたいという政府の思惑が働いているのではと勘ぐる人もいるようですが、確かにマイナンバーカード以外が身分証明書として利用できないとなれば取得せざるを得ないという流れになるでしょう。

・カジノへの入場回数制限は短期、長期で異なる

入場回数の制限については7日間の短期、28日間の長期で制限回数が異なります。

連続する7日間で入場できるのは3回、連続する28日間で入場できるのは10回までとなっており、いずれも入場してから24時間以内を1回と数えます。

入場制限の回数に根拠なし?

通常、何らかの規制を設けるにはその根拠となる数字などがあるものですが、カジノの入場回数の規制については科学的な根拠がない点が問題視されており、政府の「依存防止に万全を期した」とする主張に野党からの批判も強まっています。

政府が入場回数の制限を設定するための根拠として示したのは「宿泊を伴う国内旅行の平均が2泊3日」であることから7日間で3回、「日本人の平均休日数は28日間で約10日」であることから128日間で10回というもので、大雑把に言うと感覚的なものでしかないということになります。

24時間以内の滞在が認められるという点に関しても、入場時から24時間であれば実質的に2日間の滞在が可能なことから、6日連続で入場が可能な仕組みになっていて、意味がないという声も上がっているようです。

確かに28日間のうち約10日が休日だとしても、その休日が全てカジノ入場可能な非に該当すると考えればギャンブル依存症防止に万全を期したという政府の主張に疑問を持つのは当然と言えそうです。

カジノ入場規制はギャンブル依存症対策になるのか

ギャンブル依存症の人がカジノに入場しにくいシステムを作ればギャンブル依存症の増加には一定の効果があるかもしれませんが、入場できる回数、入場料の徴収などの設定が絶対的な効果を発揮するとは考えづらいという声は少なくありません。

例えば、入場料を6000円と諸外国より高めに設定したとしても、ギャンブル依存症の人はその入場料を取り戻すためにカジノに入り浸って負けを増やしてしまうのではないか、1週間のうち半分近くの3日間入場可能とするのはギャンブル依存症増加の抑止にはならないのではという人もいます。

精神疾患の国際的な診断基準である「DSM-5」ではギャンブル依存症を「ギャンブル障害」という精神疾患として記載しており、明確な診断項目も設けられています。

その中には「賭博をするのを制限する、減らす、または中止するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある」というものがあり、これが回数を制限する必要性の根拠にもなっていると思われますが、逆に言えば1週間に3回、28日間で10回、2日に1回程度カジノへの入場が可能な規制に意味があるのではと疑問視されても仕方ありません。

「賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い」というのもギャンブル障害の診断項目の一つで、1日負けても1日空ければ取り戻しに行ける状況ができてしまうと、ギャンブル依存症がさらに進んでしまうのではという見方もできます。

政府がカジノ施設の建設を推進していくのであれば、科学的根拠のある入場制限を行い、効果的なギャンブル依存症対策を打ち出していく必要性があるでしょう。

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